新たな発見、幸せのチャンス
子供の頃嫌いだった食べ物が大人になって美味しく感じたり、その時の気分でなかったのか面白くなかったと思った話が別の機会に読んだら面白かったり同じものでも自分の状態によって感じ方が変わることがあります。
人生において、嫌いなことや合わないことを無理にやる必要はありませんが、意外と以前ダメだったことでも改めてやってみると違う発見があったり、ハマったりすることもあるので、毛嫌いして折角の機会を逃すのはもったいないと思います。
やらないままでもよい、改めてやってみるの判断は難しいですが、仲のいい人に勧められたり、再度触れる機会があれば、それは改めてやってみる機会だと考えるのも良いのではないでしょうか?
自分も以前否定したLoveLive!Sunshine!!の
を買うことになるなんて思っていませんでした。
初めは、アニメを見て、なんだこのラブライブ!の劣化版はと思いましたが、スクフェスやセガコラボカフェで曲を聴いていくうちに、意外とよいとなり、アニメを改めて見て曲の良さをさらに感じて、購入に至りました。
μ'sは一気に好きになる良さがありますが、Aquorsはジンワリ好きになるという感じです。
えっ⁉それは単に企業戦略に乗せられただけ?
本人が幸せなら企業戦略に嵌ろうがいいのですよ。
人生は小さな幸せの積み重ねです。いま感じている幸せは決して嘘ではないのだから。
家賃も値下げ交渉出来るとは知らなかった
皆さんは値下げ交渉は得意でしょうか?
実際にやったことはありますか?
やったことがあるという人の中で家賃の値下げをしたことがあるという人はいますでしょうか?
私は値下げ交渉はあまり得意ではありません。
仕事においてもそういったことを必要とされることはなかったので、経験が少ないです。
やったことがある人はどういった場面で行ったのか聞きたいくらいです。
そんな私に、もうすぐ賃貸物件の更新があり、たまたま、家賃も値下げ交渉が可能であり、この本が参考になるということを聞き、読んでみました。
どんな人向けの本か?
- 比較的長く同じ賃貸物件に住んでいる人。
理由は下記の勉強になったポイントの1つ目になります。
勉強になったポイント
- 土地の価格やオフィスビルの賃料は下がっているのに賃貸住宅の賃料が下がっていないことがある
土地の価格は常に変動しており、土地の値段やオフィスビルの賃料は下がってきているのに家賃は契約時から下がらないという現実があるということは言われてみればそうかもと思いますが、意外と気づいていなかったなと思いました。特に、コロナの影響で在宅勤務を積極的に取り入れる会社も増え、オフィスの移転や売却を考えているところも多いという話は知り合いからも聞きます。そうなると、オフィス賃料が値下がりするのは至極当然と思います。しかし、賃貸家賃はなかなか下がらず、契約した時のまま更新・継続されることが多いようです。場合によっては同じ建物で新規に入る人は安い値段で借りられるなんてこともあるようです。つまり、昔の賃料が適用されている人はそれだけ損をしているということです。よって、比較的長く同じ物件に住んでいる人は自分が支払っている家賃が本当に適切な額なのか考えてみる必要があるということです。
- 常に類似物件と比較することで適正値を認識する
最寄り駅や駅までの距離/時間が同じ間取りも似ていても家賃が違うものがある。場合によっては上記の様に同じ建物でも入居したのが大分前だからその当時の家賃を払い続け、今新規で入る人は安い家賃ということがあるようです。それを見つけるには常に比較するということが大切と述べています。
これを読んで感じたのは会社員の給与も同じだということです。同じ業界で同じ業務でも他社ではもっといい給与で雇ってくれるとなれば転職を考えるでしょう。日系企業ではないと思いますが、場合によっては給与交渉も出来るかもしれません。それは他の類似情報があるから出来ることです。
家賃に対してそれをしないということは非常にもったいないことだと思いました。
- 具体的な家賃値下げ交渉のやり方
詳細が知りたい方は是非、この本を買って読んでいただきたいともいます。具体的な家賃値下げ交渉のやり方が書かれています。しかも、認められた権利として書かれているので、非常に心強いです。今住んでいるところが適正と思われる家賃でも、1回はこの値下げ交渉が出来るのかやってみたい気分になります。
問題は解決したか?
自分が住んでいる周辺の類似物件の家賃を見て、今の賃料は高いわけではないことが分かったため、今回は残念ながら値下げ交渉は実施しません。ただ、適正な賃料であるということが知れただけでも、更新する場合は気分よく更新が出来ると思います。また、今は適正な賃料であっても将来がそうとは限りません。定期的に賃料の適切性を確認しておく必要があることが分かりました。
自分だけ他の人より高い家賃を払い、他のことに使えたかもしれないお金を失うのはもったいないですよね。
後悔しないためにも賃貸の人は家賃の比較、値下げ交渉を是非してみてください。
小説 サブマリン
今回は実用書ではなく小説です。
大分前に購入し、積み本となっていたものです。
チルドレン (講談社文庫)の続編でもありますが、チルドレンを読んでいない人もこの本だけでも十分楽しめます。(私は読みましたが、だいぶ前過ぎてチルドレンの内容は結構忘れていましたが、楽しめました)
少年事件と家庭調査官の話。大人の様に裁かれない少年たちへの疑問というシビアな内容を扱っています。
伊坂さんが法学部出身ということも関係しているのかなと思います。
テーマの少年事件とその扱いは常に社会の疑問としてあるもので、答えがあるわけではありませんが、改めて考えさせられる内容になっています。
小説としても、展開や繋がりが面白く、読み返すと、ここはこのことをいっていたんだという発見もあり楽しめます。
フロントガラスとから揚げの話はYahoo知恵袋で遊ばれるほどです。
なまけることが工夫に繋がる。無能な働き者にはなるな。
先日、コロナの影響や仕事の関係で延期していた夏休みをやっと取ることが出来ました。
その休み明け、急な仕事で、やることが色々増え、仕事開始1時間ちょっとでテンションダウン。
正直、怠けたい。怠けてもそれなりの成果を上げたい。
そう思い、ヒントを探していたところ、この本を見つけました。
どんな人向けか
- つい頑張ってしまう人、徒労になることがある人
なまけものが上手くいくための本なのについ頑張ってしまう人、徒労になることがある人向けってどういうこと?
そう思うかもしれません。
もちろん、この本はなまけものの人が見ても非常に役立つことがあると思います。
著者自身が始められない、続けられない、だらだらしてしまうにあてはまると言っており、それに対しての方法も挙げています。
始められない理由は動機付けであり、自分の内部から沸き起こるものでないと始められないこと、反対に続けるには内部から沸き起こるもの(やる気)では続けられず、外部からの強制力(仕組み)を使う必要があることという導入から始まっています。
自分にとって苦にならない理由を分析し(6つの分類が紹介されている)、その要素を取り入れることを述べたりもしています。
ただ、私がつい頑張ってしまう人、徒労になることがある人向けと書いたのは、そもその、なまけものは自分がなまけものだと認識するのかと思ったためです。
なまけものは他の働き者を見て、あぁ、自分はダメだなぁと思うのでしょうか?むしろ、働き者を見て、なんか大変そうだなぁ。自分はあんな風になりたくないなぁと思うのではないでしょうか?
動物のなまけものが、素早く地を駆ける動物を見て、自分はダメだ、あんな風になりたいと思うのでしょうか?
僕はそうは思いません。
自分をなまけものだと思う人は理想や比較があって、それに対してダメだと思う人であり、向上心がある人だと思います。
もしくは他の人からお前はなまけものだと言われ、そうなのかと認識するとかでしょうか。
そして、この本にも“なまけものの中には「隠れ完璧主義者」とでも呼ぶべき人たちが大勢います。”“こうした完璧主義は必ずどこかでガス欠を起こします”という記載があります。
完璧主義もある意味高い理想のせいだと私は思います。
つまり、なまけものと自分のことを考えている人は実は頑張り屋ではないのかこの本を読んでそう感じました。
では、なぜ、この本がつい頑張ってしまう人、徒労になることがある人に向いているのかです。
工夫:
ゼークトの組織論にあるように、無能な働き者は過ちに気づかないまま実行し、さらなる過ちを呼び込むため、組織に不要な人物と紹介されています。まさに、徒労になることがある人ではないでしょうか?
有能な働き者であればよいのですが、働き者でも無能であれば害です。
また、本書には“「やればできる」と考えているなまけものは、自分の能力に過度な自信を持っているせいで、ほとんど工夫を考えません。” “根がなまけものなので、正攻法ではほとんどうまくいきません”とも書かれています。
よって、頑張れている最初はいいけれど、結局自分に合っていない方法だから、どこかで無理をしている状態になり、それでも頑張らないとと考え、つい頑張ってしまうように思います。
自分に合っている方法が続くはずもなく、どこかで無理をしてやった対価を払い必要になるのではないでしょうか。
それに対し、本書ではなまけものと自覚することで、工夫することをポイントとしています。
また、“無能な働き者は、「量」ばかりに目を奪われがちです。”とし量ではなく、質を考えることも述べています。
徒労になることがある人は量に目が行き、質や成果を考えないから徒労になるように思います。
休み方:
休まないことを優先した結果、継続できなくなったら元も子もないとして息抜き(休んでよい)ルールを作ることをポイントにしています。
私も経験ありますが、何かを達成しようとした時に休んではいけない、他の人が休んでいる時もやらないと、となり、どこかで息切れをしてしまいます。あらかじめ休みのルールを設ければ、サボるではなく、自分の決めたルールで休むので、気持ちも楽です。
また、なまけものには休息が必要とし、休息時間を削って新しいことを始めるのではなく、今行っていることと併せて実施できるようにして休憩時間を減らさないようにするというのも非常に休み方を意識したアドバイスに思います。
これ以外にも自分に役に立ったポイントとして、“デメリットを紙に書く”、“怠けた結果を深く考えない”ということです。残業で遅くなった日はよく夜更かしをします。次の日が休みの時は特にひどいです。結果として、休日の時間が無くなり、やりたかったことがあまりできずにまた仕事となります。そこで、夜更かしによって自分が感じたことやデメリットを書いて見えるとところにおいておくことで、夜更かしをあまりしなくなってきたように思います。
また、意外と面白いと思ったのは、嫌いな上司のために挨拶をする必要はありません。自分のスイッチを切り替えるために、挨拶を使うようにしましょうの部分です。詳細は買って読んでみてください。
この様に面白い考え方もあり、私にとっては非常に有益な本でした。
もちろん、そこが上手くできないんだよ、その部分をうまくやる方法をもう少し書いてよと思う部分もありますが、(効果が分かれば続けやすくなるので、効果を感じるまでの最初の10日に力を入れるとあるが、なまけものなら3日坊主で終わる。どうやってまず10日休まず続けるのかの方がポイントじゃないのか)自分の中では読んでよかったと思える本でした。
この本のおかげで「無能な働き者になるな」を強く意識するようになりました。
怠け週間
やっと、夏休みを取ることが出来ました。
祝日に繋げて9連休です。怠けたい。そして、このまま怠け続けたい。そんな気持ちが大きくなっているこの頃です。
さて、今日はそんな怠け者をどうすれば続けられるかと思ってこの本を紹介します。
なぜこの本を読んだのか?
自分が怠け者で、それに合った時間術や成功するための方法をさがしているため
“はじめに”で動物のナマケモノを例に出して、なるべく動かないという戦略をとって、のんびり過ごしているところなども好きという記載があったり、できるだけラクに楽しく生きていくにはどうしたらいいのかそのための時間の捉え方、扱い方という紹介があったりするので、自分に合った本かもしれないと思いました。
よく考えたら、ナマケモノですら生き残れる世界です。多少、のんびりな人でも生き残れないはずがないそう思わせてくれる導入でした。
どんな人向けか?
- 忙しく働いているけど幸せを感じない人
- 手を抜くことが苦手な人
ポイント1
“多くの人が「一生懸命、頑張る」ということの方向性を実は間違えているように感じます。一生懸命には頑張っていない僕みたいな人間が、一般的な会社員よりたくさんお金を持っていたりするわけで、ひょっとしたら「頑張る」ということ自体、現代ではあまり必要ないことなんじゃないか、とすら思うのです。”
という部分です。
この部分は本書では産業革命で労働効率が上がっているのに多くの人が労働に追われているのは必要ないものを買ったり、お金がかかることに楽しみを見出したりするようになったため、「もっとお金を稼がなくてはいけない」というループにはまっているという流れからの説明でしたが、私はこの部分には頑張る方向性ややり方によって、もっと楽になるはずというメッセージがあるように感じました。
要は頑張らなくていいところで頑張っているから忙しく働いているけど幸せを感じない、頑張らないといけないという考えから手が抜けないのかなと思いました。
ポイント2
やたらと仕事時間を確保したがる人に対しても、しょせん時間には限りがあるわけだから、その中で得られる成果には限界がある。出来るだけ時間をかけずに、より多くの成果を上げた方がいいわけで、時間と成果を比例関係で捉えていること自体間違っているんじゃないかという説明がありました。
時間をかけることが成果につながるという考えから忙しく働いているけど、それが幸せにつながっていない、時間でカバーしようとするから手を抜くことが出来ないそんな状態になっているのではと言われている気がしました。
時間には限りがあるのだから時間をかけずに多くの成果を上げる方法を考える癖を常に持っていないと楽にはならないなと思いました。
ポイント3
“自分の努力スキルには頼らないようにしたほうが、だいぶラクに生きられるようになりますよ。”“「できない自分」を前提とする”という部分も努力するという選択肢がそもそもないわけで、始めから努力が選択肢にないなら別の方法で何とかするよな。そう思いました。努力が選択肢にありそれで何とかしてきた、何とかなってきたから同じような方法を取ってしまう。そのことが、自分を苦しめている様に思いました。
問題は解決したか?
本の内容としては他の自己啓発本の様にこうすればいいという具体的な方法ではなく抽象的な考えが多いように思います。その状態になるための具体的な方法が知りたいという部分もありますが、意識して行動すれば変わるかなという感じです。
第1章では“イヤなことに時間を使わない”、“イヤなことから逃げ続ければ、自動的にプラスが増えていくんじゃないか”という記載や“好きなことを好きなだけする毎日、眠いときに寝て、目が覚めたら起きる”ということも書かれていますが、会社員の自分は直ぐにやってみますなんで出来ないよ、あなたの今の状態だから出来るのではと思う部分も多々ありました。
ただ、頑張れない人が頑張り屋の考え方や行動をしていたら疲弊します。このなまけものの考え方を常に持ってそれをどう実践していくかを考えることでなまけものの幸せが見つかるのかなと思いました。
そういう意味では怠けて結果を出している人は頑張って結果を出している人よりすごいことではとも思いました。
私は怠けたい
今日紹介する本は
です。
感想として下記を書いていきます。
なぜこの本を読んだのか?
最近仕事でトラブルが続き、残業や休日出勤が発生し、仕事が嫌になっています。元々、楽をして結果を出したい、ある程度怠けても結果を出したいと思っており、自分は怠け者で頑張り続けるのが苦手だと感じています。世の中には自分と同じような怠け者もそれなりにいるのでは、怠け者が成功するための本があるのではと思い、改めて、参考になる本はないかと思い、探して、タイトルから選びました。
問題は解決したか?
自分の問題は解決していません。著者も怠け者と言っていますが、あえて自分を追い込む環境を作り、仕事をしながら米国公認会計士の資格を取ることが出来る時点で怠け者ではないと私は思います。
私も自分が怠け者であることを自覚していて、比較的好きなことでも怠けるので、好きなことに関しては追い込む環境を作りそれを楽しむようにしている時もありますが、正直、自分を追い込む環境を作りたくないと思っています。本当の怠け者は自分を追い込む環境すら作りません。
著者は“「本当にやりたい」のであれば、どんなことにも優先してやるはず”と言っています。
そういう意味では追い込む環境を作っても良いと思えることでないと本当に自分にとってやりたいことではないのかもしれません。現在働いている業界は以前から興味がありましたが、結局、今の仕事も自分にとっては本当にやりたことではないということかなと思います。
問題の解決には至りませんでしたが、参考になった部分はありました。
本を読んでいると、前に読んだ本と同じ内容で新しい発見はあまりなかったという感想を抱く人は多いのではないでしょうか。私もこの本を読みながら、そう思っていました。しかし、この本では“「前に読んだ本と同じじゃないか。つまらない」ではなく、「あ、この人もそう言っている。これってやっぱり大事なんだ」と考えます。”と記載があり、その分野やそのことで成功している人たちが皆同じことを述べているのだとすると、それが「真実」に近く、そのことで成功したいと思ったら外せないポイントである可能性が高いことを述べています。ここは自分が見落としていた考え方であり、非常に参考になりました。
ただ、この本の中で“みんなが言うことは意外に正しくないことがあります”、“クレージーな人にクレージーな意見の方が、意外にクレージーな結果を生む可能性がある”ということも述べているので、これまでの成功者の方法を真似しながらも、別の方法を自分で考える必要があると感じました。
どんな人に向いている本なのか?
上記の通りこの本は本当の怠け者向けはないと私は思います。
私は
- 仕事を始めて、ある程度慣れてきた人
- 自己啓発本をあまり読んだことのない人
向けだと思います。
時間術が主ですが、時間術だけでなく考え方や物事のとらえ方を含めた総合的な本でもあります。内容のほとんどは他の本で読んだことがあるものばかりであり、個々に関して言えばもっと専門的な本もります。よって、この本で、全体のポイントを押さえ、深堀したい部分はもっと専門的な本を読むのが良いと感じました。
自分に合った仕事のやり方や物事の考え方を探そうと思い始めた人は参考にしてみてはいかがでしょうか?
自分は本当に考えているのか?
今日紹介する本は
です。
読んだ理由:
最近感じることとして、会社の会議で自分の考えに対し、あれこれ言われた際に、自分の考えが足りなかった、本当に考えられているのかと思うことがありました。
また、知り合いと時事ネタに関して話していて、相手の意見を聞いた際に、そういう考え方は出来なかったと思うこともありました。
自分はちゃんと考えられていないのではという思いがあり、本の存在は知っていましたが、まだ読んでいなかったこの本を読むことにしました。
どういう人向けか
- 考えるって具体的にどうしたらいいかを知りたい人 (全章)
- データの分析方法を明確にしたい人 (4章、6章、7章、8章、9章、終章)
- 判断に迷い物事をなかなか決められないことが多い人 (1章、5章、6章)
考えるって具体的にどうしたらいいかを知りたい人
この本は“はじめに”で、考えるとは何を考えればよいのか、どう考えればよいのか著者が過去の自分に役立つように書いた本と言っている通り、考えることに関してどの様にすればよいのかの手助けになる本です。
よく、「考えろ」と言っている人はいますが、どう考えればよいのか具体的にその考えるということに対して説明してくれる人はいないのではないでしょうか?
考えるってどうすればいいんだと思う人は是非読んでいただきたい本です。もちろん、考えるということに関して今の自分が行っていることは正しいか、他に方法はないかより深く掘り下げることにも役立つと思います。
考えるということはどういうことかを述べており、また、知識と思考(考える)は違うということを指摘しています。例として、データを見て自分で分析したつもりでもそれは自分が知っている知識を述べたにすぎず、本当に考えたのかということを述べています。序章で知識と思考(考える)についての違いを述べ、最終章で知識と思考(考える)のよい関係性を述べてまとめています。考えるということがどういうことなのかが分かる本です。
データの分析方法を明確にしたい人
考えるためには必要なデータを正しく比較する必要があります。そのための方法も述べられています。横の比較と縦の比較、前提をそろえることや漏れをなくす方法です。
この部分に関しては他の本でも多く書かれている内容ですが、知っていても復習の意味を兼ねて読める部分です。
挙げられている例も面白いので仮にデータ分析の方法を知っていても楽しめると思います。
判断に迷い物事をなかなか決められないことが多い人
第1章に書かれている“意思決定のためには、「どうやって結論を出すべきなのか」を先に考えることが必要”は物事を決められない人にとっては大きなポイントになると思います。どんなに情報があっても、何を判断基準にするか最初に決めておかないと情報ばかり集まり、結局決められません。先に判断基準を明確にしておけば、判断基準に沿った情報を集めることで、情報収集のポイントが絞れるというのはよく判断に迷う自分にとって学びでした。また、判断基準にも優先付けをするという点も大きなポイントになります。判断基準が多ければそれだけ条件が厳しくなります。そんな都合の良いものは存在しないということにもなりかねません。そのため、判断基準に優先順位をつけ基準を絞り、こういう条件ならOKとするというのも物事を決めて前に進めるには大事なことだと思います。これは仕事のみならずプライベートや自分の人生においても大切なことだと思います。自分の人生の軸を何に置くかで判断が変わるからです。その基準がないからあれこれと目移りしたり、悩んだりするのだと思います。
本を読んだ結果:
さて、私自身はこの本を読んでどうだったかと言いますと、まだ自信をもって自分の頭で考えられているとは言えませんが、この本を読んだことで会社のとある会議で自分の考えと違う意見を言われた際に、相手に前提が違うことを伝え、相手の意見が正しくないことを明確に出来ました。前提を統一するというのは別の本で読んだことですが、この本の6章のレベルをそろえて考えように通じる部分があり、よい復習となりました。
また、終章にある“事前に「この情報が手に入ればなにがわかるか、なにが言えるようになるか」を想定しておくと、「その情報を手に入れる価値」も判定できます”より、自分の行動に対し、何が得られるのかを明確にしておいたおかげで、会社の別の会議で、それをやる意味は?と聞かれた際に、こういう意味があり、Aになれば~する、Bになれば~すると明確に返答することが出来ました。
この本に書いてあったことを意識し、考えたおかげで、立場が上の人の質問にも難なく回答できるようになりました。特に、自分が行う行動でどういう結果が出たら何が分かるのかを事前に考えておくのは調査をするうえで非常に重要と思います。この本を読んで比較的早くに結果が出たことにこの本の有用さを感じました。
自分がしっかりと考えそれに従い行動すれば、後悔の少ない人生がおくれるのではないでしょうか?皆さんも本当に考えることが出来ているのか一読してみてはいかがでしょうか?